addsomemusic2010-10-15



 ただいまのBGMはTHE FLYING BURRITO BROTHERSの1972年にリリースされた『LIVE IN AMSTERDAM』なり。その名の通り、アムステルダムでのライブ録音で、オランダのみでリリースされました。そんなわけでフライング・ブリートズのアルバムの中では案外見かけない1枚かもしれません。


 1972年ということもあってブリトーズ最晩年のメンバーです(1974年にスニーキー・ピートを中心に再結成しています)。この頃のメンバーがなんだか微妙なんだ。だってグラム・パーソンズ、クリス・ヒルマン、クリス・エスリッジ、スニーキー・ピート、ジョン・コーネルといったオリジナル・メンバーは既に一人もいないし、その後に参加したバーニー・レドンやアル・パーキンスも既にいないしね。結局リック・ロバーツを中心とした編成なんだけど、前年あたりから参加したバイロン・バーライン、ロジャー・ブッシュ、ケニー・ワーツは元カントリー・ガゼットの面々だったりするもんだから、本当にブリトーズなのか?・・・なんて感じになっちゃってます(笑)。


 演奏自体は悪くないですよ。それなりの腕を持った面々ですからね。それに収録された曲もブリトーズの代表曲が揃っています。お馴染みの「COLORADO」やストーンズの「WILD HORSES」もちゃんとやってます。でもグラム・パーソンズの書いた曲はやはり彼の「声」じゃないとねぇ。なんだか味わい深くないんだよなぁ。


 カントリー・ロックの大名盤ともいえる彼らの1st『THE GILDED PALACE OF SIN』を聴きまくってきたせいか、いささか消化不良気味なアルバムではあります。ただ比べるアルバムが良すぎるだけで、このライブ盤も凡百のカントリー・ロック・アルバムと比べると良質1枚だとは思います。