addsomemusic2011-07-31



 60年代末から70年代にかけてのアメリカン・ルーツ・ロックの中でエイモス・ギャレットの位置というのは極めて重要だと断言できます。決して派手さはなくどちらかといえば縁の下の力持ちといった存在かもしれない。でもアメリカン・ルーツ・ロックで素晴らしいギターが聴こえたらそれは間違いなくエイモスのギターだと思う。彼のフレーズは印象的で特にマリア・マルダーの「真夜中のオアシス」は筆舌につくしがたい。誰もが同じ事を書くんだけど、こればかりは本当なんで私も書いてしまうんですよね(笑)。他にもグレイト・スペックルド・バード、ハングリー・チャック、ジェフ&マリア・マルダー、ベターデイズでの演奏はまさにアメリカそのもの。カナダ生まれのエイモスにアメリカそのものというのは可笑しいかもしれないけど、芳醇な潤いに満ちたザ・バンドのメンバーもほとんどがカナダ人ということを思えば私の言いたいことも理解してもらえると思う。


 これは1982年にリリースされたセカンドで、ブルース、ロック、ブギーなどなど彼の幅広い音楽性が伺える傑作だと思う。彼の大好きなホーギー・カーマイケル・ナンバーも聴けるし、エイモスのギターはもちろんのことながら渋いバリトン・ボーカルが思いっきり堪能できて思わず酔いしれてしまいます。ラストのインスト曲のタイトルが「IMOJOCHU」ってのが最高ですね(笑)。