addsomemusic2004-11-23


 ジェフ・マルダー&エイモス・ギャレットの『LIVE IN JAPAN』を聴いていました。この中で「SMALL TOWN TALK」を歌うんですが、曲目紹介をした時にすごい歓声が起きます。その歓声の大きさにジェフ・マルダー自身も感激したのか「ボビー、ここにいるべきだったよ!」と喋っています。これが何か好きなんですよ。もちろん「SMALL TOWN TALK」はボビー・チャールズの代表曲であるし、遠く離れた日本には彼のファンが本当に多いんだなぁってこれ聴くたびに思います。もちろん私も愛してますよ、ボビー!


 そんなわけで、カバーも多い「SMALL TOWN TALK」をいろいろ聴いてみました。まぁヒマだったわけですよ(笑)


SMALL TOWN TALK / BOBBY CHARLES


 トップ・バッターはオリジナルから。50年代からソングライターとして活躍していたボビー・チャールズですが1972年にリリースされた『BOBBY CHARLES』がなかったら、とっくの昔に歴史の闇の中に消えてしまっていた存在でしょうね。BEARSVILLEからリリースされたこのアルバムはウッドストックサウンドを代表する1枚。全曲名曲のこのアルバムの中でも人気が高いのがやはり「SMALL TOWN TALK」というわけです。イントロの口笛がいいんですよ。人懐っこく、ノホホンとした感じがボビー・チャールズの魅力でしょうね。


SMALL TOWN TALK / PAUL BUTTERFIELD'S BETTER DAYS

 先に書いたジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットがメンバーだったのがベターデイズ。もちろんポール・バターフィールドをリーダーとしたホワイト・ブルース・バンドで、1974年リリースのセカンド『IT ALL COMES BACK』にこの「SMALL TOWN TALK」は収録されています。ボーカルを取るのはもちろんジェフ・マルダー。やはり彼の歌の上手さは特筆モノで、最高のボーカルを聴かせてくれます。それになんといってもバックに流れるエイモスのギターとバターフィールドのハーモニカが気持ち良すぎ!


SMALL TOWN TALK / AMOS GARRETT with MARIA MULDAUR

 
 ギタリストとしては最高のエイモスですが、ボーカルでもいぶし銀の魅力を振りまいてくれます。1995年にリリースされた『SMALL TOWN TALK』というベスト盤に収録されています。なんとここではマリア・マルダーとのデュエットを聴かせてくれるんですよね。もう大人の魅力がプンプン漂っています。もともとこの曲はベターデイズのために書かれた曲らしいですね。そうなると詩の内容からしてジェフ&マリアについてのことを歌ったに間違いなく、ジェフに続いてマリアも歌っちゃったところが面白い。ともにパートナーがエイモスってのも素敵ですよね。


SMALL TOWN TALK / RICK DANKO


 いままで書いてきたバージョンは全てエイモスがギターを弾いてました。で、ここで初めてエイモス抜きのバージョンです。「SMALL TOWN TALK」はボビー・チャールズのオリジナルとして有名ですが、実はリック・ダンコとの共作です。このことを忘れてる方も多いのでは?で、これは1977年の『RICK DANKO』に収録されていたもう一つの作者バージョン。先に書いたどのバージョンよりもロック色が濃い仕上がりになってます。ちょっと軽い印象はあるんですが、いかにもTHE BANDっぽい節回しに思わずニヤリとさせられちゃいますね。


 他にもいろいろあるんでしょうが、いま手元にはこのくらいしかありませんでした。他のアーティストが歌ったバージョンをお持ちの方、今度聴かせてください(笑)。