addsomemusic2007-02-24



 レコード・コレクターズ3月号を買ってきてペラペラめくっていました。今回はアトランティック特集。レーベル単位での特集っていままであったっけ?URCはあったけど、あれはレーベルの性格上ねぇ。個人的にアトランティックってジャズ〜ソウルのイメージが強いんだけど、やはり数多くのロックの名盤もリリースしていて、レココレ見てたら結構持ってました。


 アトランティックで個人的に1番思い入れがあるアルバムは間違いなくCROSBY, STILLS, NUSH & YOUNGの『DEJA VU』です。1970年リリースの大ヒット・アルバム。もちろんリアルタイムじゃないけど、このアルバムには私の青春がいっぱい詰まってますね。メンバーが豪華でホント、スーパーグループなんだけど、そんな肩書きなんて全く必要がないくらい素敵な楽曲とハーモニーが詰まったアルバム。いまの私のフォーキー好きに繋がる原点だと思います。


 このアルバムや前作の『CROSBY, STILLS & NUSH』もよくアコースティックなアルバムみたいに書かれてる場合が多いけど、ちゃんと聴くとしっかりとしたロック・サウンドです。確かにアコギを中心とした楽器編成ですが、純粋なアコースティックな曲ってのはないです。まぁロック全盛の時代にアコギを組み入れること自体がある意味で新しかったのかもしれませんね。


 4者4様。メンバーが持ち寄った楽曲はそれぞれの個性がよく現れていて決してトータル性があるものでもない。でも明らかにスティルスのリーダーシップのもとに上手くまとめあげていると思います。アコースティク寄りの曲、カントリー・ロックな曲、ハードなロック・ナンバーまで、そのどれもが4人のハーモニーで彩られています。名盤。


 CSN&Yを初めて聴いたのは高校生の頃にFMから流れてきた「TEACH YOUR CHILDREN」でした。当時は『小さな恋のメロディ』なんてのも知らなかったし、この素朴なカントリー・フレイヴァー溢れたフォーキー・ソングは私の耳を捉えて離さなかったんですよね。この瞬間に今に続く私の音楽嗜好が決定したといっても過言ではないです。今まで何度も書いてますが、同時期に一緒にFMで聴いたイーグルスの「TAKE IT EASY」!このたった2曲によって私の人生を変えられちゃったんですよね。これこそが私が求めていたサウンドなんだ!って何も知らない高校生が思っちゃったわけですよ。それからはもう転がる石の如し(笑)。


 音楽雑誌や音楽本などを調べて「TEACH YOUR CHILDREN」が収録されているアルバム『DEJA VU』のことを知りました。このモノクロのジャケを見て「カッコイイ!」と思ったんだから当時から地味好みだったんですよね。それで広島の町に繰り出して河合楽器に行ったんですよ。当時はまだアナログが普通のレコ屋で買えた時期なんで、そこで『DEJA VU』の日本盤アナログを購入したんですよね。黒地の見開きジャケで、表にはセピア色のメンバーの写真の部分が印刷でなく貼り付けられていました。金色の文字の部分も型押し状になっていて、なんだかものすごく豪華に感じたんですよね。これは高校生の頃ずっと宝物にしていた1枚でした。
 

 

Deja Vu

Deja Vu