addsomemusic2010-06-27



 広島のWINSで馬券を買って、そのまま中古屋のグルーヴィンに寄って帰りました。店に入ると社長が「よ〜!」と声をかけてきました・・・ヒマそうでしたね(笑)。そのまま長話をしてたんですが、最近では本当に中古屋ってお客が少ないんですねぇ。昔はいつ行っても客が途絶えることなんてなかったんだけどなぁ。CD自体が売れなくなっているようですね。ネット配信やAMAZONなどのネット通販、ヤフオクなどのネット・オークション・・・中古屋も厳しいようです。


 私は特に大学生の頃はこの店に入り浸りだったし、この店で多くの音楽を知りました。バイト代なんて全てレコードやCDにつぎ込んでいましたからねぇ。今ではそんな若者はいなくなったそうです。音楽好きがいなくなったわけではないでしょうが、彼らの購入手段が中古屋でなくなったんでしょう。中古屋の多い都会ならまだしも、地方ではしょうがないか。確かに私の購入手段の多くがネットを利用してのものになりましたが、でも今でも中古屋に足を運んでしまうんですよね。レコードやCDがドバ〜ッとある状況が好きだし、なんといっても中古レコードの匂いが好きなんです(笑)。


 今日店頭で見た情報でも。あるお客さんが大量に大瀧〜はっぴいえんど関係のレコやCDを処分されたようで、今大量に店頭に並んでますよ。特にアナログは良いです。シュガーベイブのエレック盤帯付きや大瀧のコロンビア盤帯付きが揃っていますよ。多羅尾伴内やボックス3種もありました。たぶん同じ方が手放したのか70年代の日本のロック〜フォーク関係が揃い踏みでしたねぇ。CDもシリア・ポールや小坂忠の初期廃盤タイトルも揃ってましたよ。お好きな方はぜひ・・・ってグルーヴィンの宣伝でした(笑)。


 そんなわけで、なんとなく取り出して聴いてるのは小坂忠の1971年にリリースされた1st『ありがとう』なり。個人的には彼のアルバムの中ではこれが1番好きです。70年代日本のSSWの名盤で細野晴臣の『HOSONO HOUSE』と同じ薫が漂っていますね。確かにこのアルバムでは小坂忠によるオリジナルと並んで細野による楽曲が3曲も取り上げられていますからね。小坂忠細野晴臣・・・といった印象が強いアルバムです。71年ということもあり後の小坂のアルバムに比べフォーク色が濃いです。全体のホノボノとした肌触りで耳に心地よい名盤だと思います。「ありがとう」は屈指の名曲デス。


 70年代日本のロック〜フォーク・アルバムの名盤だし、彼の『ほうろう』と並んで重要作だと思うんだけど、残念ながら廃盤。小坂忠のボックスがリリースされ一応聴ける状態にはなりましたが収録曲の「どろんこ祭り」がカットされています。たぶん歌詞に差別用語があるからでしょうね。ということでオリジナル通りの復刻はもう無理なんでしょうね。98年にCD化された時にはちゃんと収録されていたのにねぇ。


Chu’s Garden(DVD付)

Chu’s Garden(DVD付)