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　奥さんがお風呂でも聴ける防水型のCDプレーヤーを買ってきました。それなら私もお風呂で音楽を聴こうと思って、なんとなく選んで持ち込んだのが佐野元春の『THE GOLDEN RING』というライブ盤。これ3枚組なんで、全部お風呂で聴けるはずもないんで実際に聴いたのは1枚目だけなんですけどね。いつもこのCDを聴くときは1枚目だけ聴いてるような気がします。もちろん2枚目も3枚目も素晴らしいんですが、やはり1枚目が「私の青春」なんですよね。烏の行水と言われてる早風呂の私でもついCDに聴き入って長風呂になってしまいました。1枚目だけでしたが全曲一緒に歌っちゃった。

　『BACK TO THE STREET』『HEART BEAT』『SOMEDAY』の初期3枚こそが紛れもなく私の青春だったともいえます。その集大成ともいえるベスト盤『NO DAMEGE』なんてまさに「擦り切れる」ほど聴き倒しました。中学生から高校の前半くらいまででしたが一番私を熱くさせてくれたアーティストだったことに間違いがありません。

　初期3枚に収録されてる曲は全部ソラで歌える自信があります。当時は？だったけど、後に好きになった『VISITORS』だってウロ覚えながらほとんどの曲は歌えると思います。「COME SHINING」は間違いなくソラで歌えます（笑）。私の熱狂的な元春好きも『CAFE BOHEMIA』までだったかな。『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』『TIME OUT』あたりがどうしても好きになれず離れていってしまったんですよね。その後の『SWEET 16』や『CIRCLE』といったメチャすごいアルバムをリリースしてくれていますが、あの頃に感じた熱い思いというのはもうなかったですね。特に中学生の頃に感じたあの熱い思いってのはなんだったんでしょうね？そんな説明できない思いこそが「青春の証」だったんでしょう。

　久々にライブ盤『THE GOLDEN RING』の1枚目を聴いてて胸を熱くしたわけなんですが、もっとも個人的に火がついたのは「アンジェリーナ」かなぁ。佐野元春のデビュー曲にして最高にイカしたロック・ナンバーです。スロー・バージョンとかもあったりして元春自身がいろいろ手を加えたりしてるんですが、このライブでのバージョンが最高にカツコイイ！。ここに収録されてるのはナポレオンフィッシュの頃のツアーの音源。当時ライブに行ってそのかっこいいアレンジを直接体験した身としてはかなり印象強いです。当時もかなり興奮した覚えがあったもんなぁ。なんとなくカフェボヘミアの頃だったかな？と思ってたんですが・・・人の記憶というのは曖昧ですね（もしかしたらカフェボヘミアの頃も同じアレンジだった？）。

EPIC YEARS THE SINGLES 1980-2004