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60年代のアメリカン・ロックで最もカッコイイと思っているのはMOBY GRAPEの1967年にリリースされた1st『MOBY GRAPE』です。このアルバムを初めて聴いた時からこの思いはいまだに変わることはありません。
サンフランシスコのサイケ・バンドで、メンバーのスキップ・スペンスはジャファーソン・エアプレインのメンバーでした。5人組のバンドでギターが3人もいるというのがこのバンドの特徴かな?メンバーそれぞれが曲も書くし、ボーカルもとります。基本はギター・サウンドが熱いバンドなんですが、ブルースだったりカントリーだったりの要素とともにフォーク・ロック的なハーモニーが素晴らしいバンドです。
ほとんどの曲が3分にも満たないコンパクトな曲なんだけど、そのどれもが凝縮されてるって感じの密度の濃さを与えてくれます。歪んだギターからアコギが鳴り響く曲まで、けっしてワンパターンなバンドではなく色々な表情も見せてくれます。アコギが甘酸っぱい「8:30」なんてフォーキー好きな私には直球ど真ん中ですから。
私のような後追い世代には早くからCD化されていた『WOW』のほうが人気なのかもしれません。でもこの『MOBY GRAPE』のかっこ良さとは比べようがないです。全てのロック・ファン必聴でしょう。文句なし。
個人的に60年代のアルバムでこれくらいにカッコイイと思わせてくれるのってマザーズくらいだと思ってます(笑)。ザ・バンドやディランのかっこよさは別の次元です(笑)。
さて、次回の「私的名盤」は何にしようかな〜。
- アーティスト: Moby Grape
- 出版社/メーカー: San Francisco Sound
- 発売日: 1994/03/16
- メディア: CD
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