addsomemusic2008-08-29



 最近、SSWの裏名盤が多いな。もうそのテの未紹介レコが溜まっちゃってるんで在庫一掃です・・・なんてのは冗談ですが(笑)。まぁ普段そんなのばかり聴いてるんで。


 ただいまのBGMはTHE KRUG BROS.の1981年にリリースされた『THE MEMORIES REMAIN』なり。その名の通り、LOREN KRUGとLEON KRUGによる兄弟デュオです。ふたりのボーカルとギターを中心にベースやピアノ、ドラムが加わるオーソドックスで典型的なSSWアルバム。ただし彼らのオリジナルはA面だけに納められていて、B面はカバー集となっています。マイナーなフォーク〜SSWにはよくあることです。彼らのオリジナル曲が足りないのか、それとも自分のオリジナルとともに大好きな曲を一緒に歌いたかっただけなのか・・・。何枚もアルバムを作ることができないローカルな世界なんで後者なんだろうなぁとはいつも思っています(笑)。


 オリジナルのデキが良い・・・というのがSSWアルバムとしては重要。その点、このアルバムは合格かな。B面のカバー集よりも個人的に全然良いと思いますから。ただなんだかスカスカの音で全体的に軽いんですよね。フォーキー系の曲は良いんだけど、ロック色の濃い曲ではアレンジが大袈裟で、ストリングスとかいらないだろ・・・なんて思ってしまいます。これもマイナーならではのB級な雰囲気ですよね。


 カバー集がスゴイ。まぁこれだけ有名曲を揃えたものだ・・・と変に関心しちゃいます。これだけ有名曲だとかえって恥ずかしくないか?と思ってしまいますね。収録されたのは「EVERYBODY'S TALKIN」「IF I FELL」「AFTER THE GOLD RUSH」「ALL ALONG THE WATCHTOWER」「JUST THE WAY YOU ARE」「SUNNY SKIES」なんだけど、曲名だけでオリジナルが誰なのか分かってしまいますね。それにしてもビリー・ジョエルの「JUST THE WAY YOU ARE」にはさすがに苦笑いです。もうバンバンB級感が伝わってきますね。


 あんまり良く書いていないかもしれませんが、このマイナー加減が最高に愛おしく、素敵なアルバムなんですよね。