addsomemusic2006-09-24



 ニューヨークを感じさせてくれる女性ボーカルというと1番に思い浮かぶのはやはりローラ・ニーロかな。彼女のアルバムはどれも素晴らしくどれも名盤といえるレベルの高いものばかり。彼女のアルバムで1番好きなのは?と聴かれれば今では迷うことなく1stだと言っちゃうだろうなぁ。


 でも、ただいまのBGMは『GONNA TAKE A MRACLE』なり。1971年リリースのアルバムで4枚目だっけ?もちろんこれも大大大好きなアルバムで、名盤中の名盤だと信じて疑いません。彼女の魅力はそのソウルフルで澄んだボーカルと彼女の作りだす素晴らしい楽曲にあります。だけど、このアルバムは全曲カバーなんですよね。それもR&Bのカバーばかりで彼女のルーツを1枚にパッケージしたもの。本当に好きな曲を歌いました・・・といった感じでとてもリラックスしており、他の彼女のアルバムで感じ取れるような緊張感のような雰囲気があまり感じられません。彼女のプライベートな素顔を感じとれるようなアルバムだと思います。


 ストリート・コーナー・シンフォニー・・・彼女が愛したドゥワップを中心としたポップ・ナンバーばかり。バックにラベルの黒人3人によるコーラスを配し、素敵なハーモニーを繰り広げます。彼女のボーカルは確かにソウルフルだけど全然黒くない。ここらあたりが面白いところだし、圧倒的な歌唱力と抜群のバランス感覚で気持ちよく聴かせてくれます。


 収録曲はあまり有名でない曲もありますが、かなりのヒット曲が多数収録されてるんでとても聴きやすい。スモーキー・ロビンシン&ザ・ミラクルズでお馴染みの「YOU'RE REALLY GOT A HOLD ON ME」やベン・E・キングの「SPANISH HARLEM」とかは誰もが耳にした名曲ですよね。アルバム・タイトル曲の「GONNA TAKE A MIRACLE」はもちろんロイヤレッツのヒット曲ですよね。面白いことにマーサ&ヴァンデルスの曲が3曲も選ばれていること。きっと大好きなグループだったんでしょうね。そんなマーサ&ヴァンデルスの「NOWHERE TO RUN」はラベルとの掛け合いが最高にゴキゲンなナンバーに仕上がっています。