addsomemusic2008-02-10



 アメリカのSSWやフォークを探すようになって「ミネソタ」というのが重要なキーワードになっています。ボブ・ディラン生誕の地は素敵な音楽の宝庫で、寒い地方ならではの特有の雰囲気が醸し出されているような気がします。決して冷えきった世界ではなく、寒い地方だからこそ、ほのかな温か味を音楽にそっと忍ばせているような感じなんですよね。これはカナダのSSWにも当てはまると思います。同じフォークやSSWでも南部のサウンドとは明らかに違うものを感じ取ってしまうんです。まぁ気のせい・・・ではないと思うんですが。


 ただいまのBGMはKARL OLSENの『A MAN OF FEW WORDS』なり。1977年リリースのミネソタミネアポリス産の素晴らしきSSWアルバム。ジャケはランプ灯りにギターを爪弾くというなんとも暗さが漂うもの。でもアシッドでもなくローナー・フィールが漂うものではなく、ちょっと切なくも温か味を感じと取れる素敵なSSWアルバムに仕上がっています。


 もちろん全曲が彼自身の手による楽曲で、これがなかなかレベルが高い。彼の歌とギターを中心に据えながらも、しっかりとしたバッキングが付いており、弾き語りのような地味な内容ではありません。チェロやヴァイブが入った曲もあります。まぁ曲自体に派手さがあるわけではないんですが、まぁSSWアルバムなんて基本的にみんな地味なもんだしね(笑)。


 なかなかツボを心得たかのような甘いメロディの曲が揃っていてます。本当にお気に入りの1枚です。